2009年6月10日水曜日

入門実習日誌(小豆島)その3

オリーブ記念館
坂道をハアハア息を切らして登りながら、Nくんに電話する。
「勘違いだったので、今からそっち行くわ」と言いながら、現況をたずねる。
オリーブ作りの体験を聞けそうな人が見つからない。
やはり記念館は施設に過ぎないので、窓口の施設の管理人は役場の人と変わらない、というところだろう。

「道の駅・海の駅」とも銘打たれたオリーブ記念館の休憩コーナーで二人が長イスに座っているのを見つけた。
ちょっと見回ったが、記念館は観光用売店があるだけで、まとまった資料も置いてなさそうだった。
事務室にはあるだろうか。
聞いてみたら中からなにか出してくれるかもしれないなと思う。
それとも土庄町方面まで行かなきゃ無理だろうか。
この制限時間の中で優先したいのは、現地を見る・聞くということだし。
とにかく二人にアテか計画かあるのかを聞いてみることにする。
予定を変えて、オリーブ記念碑を見届けてから、オリーブ畑で人をたずねることにするという。

ところで、二人ともお昼を食べてないということだったので、ここでいったん一区切りにして昼飯を食べようという話になる。
休憩コーナー2階の軽食喫茶はすでに食事は終了で、喫茶のみになっていた。
となりの宮殿にはレストランもあるそうなので、そちらに行く。

駐車場にオリーブ公園バス停があることに気づく。
念のため、バスの時刻を確認する。
オリーブ公園ー映画村/土庄行きの巡回バスという時刻表と、小豆島バスの時刻表が上下に二つ並んで掲示してあった。
巡回バスの方は1日3・4本のうち2本だけが映画村方面で、まったく時間が合わない。
小豆島バスは、先ほど乗ってきたバスだ。
さきほどの運転手さんは、「坂道上ってオリーブ公園に行く」と言っていたので、帰りはここから乗って帰ることにし、時刻を確認する。
坂手港方面へは15時59分着と書いてある。
「さっき坂の下のバス停で見た時間と同じ」じゃないかと二人に向かってぶつぶつ言いながら、レストランへ向かう。

眺望の良い、小豆島オリーブ公園のレストランで、ビーフカレーを食べてしまう。
Nくんはイカ墨スパで、Oくんはハンバーグである。
1000円以内で食べられるものがそれくらいしか無かった。
バスの時間もあるので、かき込むように食べることになった。
いろいろ話していたところで、15時45分くらいとなったことをOくんが指摘し、バス停に向かう。
レストランに携帯を忘れるがすぐに気づきことなきを得る。


バス停・オリーブ公園
新たに訪問先を開拓に行った二人に別れを告げ、バス停近くで喫煙する。
観光客の子どもたちがモニュメントに乗りあがり、母親に怒鳴られた。
4・50代の二人連れ男女が、バス停近くで海を背景に写真を撮っている。
車2台でやってきた若者たち8人には一人だけ、母親のような年齢の女性が混じっている。
若者の一人はガンバ大阪、他にもう一人どこか海外クラブのレプリカユニフォームを着ていた。

海を眺めてウォーと叫ぶ彼ら越しに僕も海を眺めてタバコをふかしてたら、頭が次第に動きはじめ、突然、イヤーな感じに襲われた。

オリーブ公園口のバス停とオリーブ公園のバス停とバスの発着時間が同じ!!

それっておかしいと思わないのか--->オレ!


あわてて、時刻表を確認する。
時刻表は上下2枚。
下の方の小豆島バスの時刻表には、欄外に説明が書いてあった。

”坂手・映画村方面には、オリーブ公園口から小豆島バスがあります。この時刻表をご参考ください”

詳しい文面は覚えていないが、まず、文章を読んですぐに坂道を駆け降りはじめた。
つまり、オリーブ公園のバス停には巡回バスだけが来るのであって、小豆島バスの坂手港方面行きは坂の上まで上がらずに、坂の下のオリーブ公園口からまっすぐ国道を走っていくってことだ。
なんで行きと帰りでバスのコース違うねん。
さっき乗ったバスも小豆島バスやったのに。
参考の時刻表って何?
やられた感をつのらせながら、公園を駆け降りる。

時刻は15時58分。
無理矢理かきこんだビーフカレーが腹にもたれてしんどかった。
走る気はないが、とりあえず走ってみる。
オリーブ公園口には、16時6分くらいに着いた。

バスの気配はなかった。


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