2015年8月23日日曜日

諏訪大社 上社:さっぱり・すっきり前宮 これぞ神の降り立つところ

下諏訪の翌日、諏訪大社上社にも行った。
諏訪大社は上と下に二社ずつ。
上諏訪の諏訪大社の二つの社は、
「前宮」と「本宮」と呼ばれる。

より小さい「前宮」は、諏訪大社の4社中、
もっとも古来からあったとされている。

「本宮」より昔からあったということだ。

そして、その前宮ができる以前から、
諏訪には古い宗教儀式があったとされている

諏訪大社の後、守矢資料館で聞いた話。



前宮には、大仰な社はない。
御神宝が安置、御巣始の祠、四柱は
一応はある。

「諏訪明神は神体なく大祝(オオホウリ)をもって
神体となす」といわれ、現人神のような
神官のようなものがおったそうな。



 













弥栄の鈴を持ち、
真澄の鏡をかけ、
馬具をたずさえる。

現人神、大祝のいでたち。

大小の蛇形の御体というミシャグジ神とともに
大祝と神官たちが冬ごもりをはじめる穴巣始
(アナスハジメ)は、旧暦の12月から3月まで続き
土室で神秘な祭祀が行われたという。

かつては、3月末には稲穂の積みあげた上に、
さらに上から鹿皮を敷いた大祝の座を作り

仮の家をかまえる神事もあった。

大祝や神官たちの家々が集まっていた場所。
おいそれと立ち入ると神罰が下る場所。
それが前宮の土地なのである。
(安国寺史友会の説明より)


ともかく、目を引く大きな建造物はない
霊験なあらたかな土地柄なのであろー。

観光客は少ないが、一人、また一人と、
礼拝に来る人は途切れない。

ま、お土産屋さんのひとつもないが
諏訪の宗教・歴史理解に重要そうなのである。
諏訪の宗教性の原点だから。


「何にもない。
 それがパワースポット。
 それがいい。」



祭神は建御名方命(タケミナカタノミコト)と、
その妃、八坂刀売命(ヤサカトメノミコト)。

タケミナカタは、オオクニヌシノミコトの
息子さんである。















(ヴィジュアル版 タカミナカタ )

詳しい話は、めんどくさい。ともかく、
タケミナカタは、古代に諏訪へ訪れた神である。
アマテラスから、諏訪に居とけと言われた、
あるいは、自分でここに居ときますと言ったのか
ともかく、この地によそからやってきて、
治めることになった。

アマテラスの命を受けたのだから、
要するに、天皇系の方々が諏訪地方を平定する
という物語
が、前宮の起源の背景になっている。

古代、諏訪地方の支配者は、地元豪族から
天皇の眷属へ交替したという話。




・・・なんか、まじめになってきたなっ。

次、いこう。


(上諏訪 諏訪大社 後編につづく
本宮:神社の文化のごった煮にお腹いっぱい)