2009年6月10日水曜日

入門実習日誌(小豆島)その1 ボケボケの一日

○1日目の記録です。
数回に分けてアップします。
宿に着くところからです。
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港からエリエス荘までの送迎マイクロバスは船よりも揺れた。
峠を過ぎて町並みが見えてくると、散歩したいという思いが強くなってきた。

自転車隊 出動
14時25分頃
挨拶もさっさと済ませて、すぐに自転車の利用の確認と、バス停の位置の確認、ロビーに貼ってあるバスの時刻表の確認をする。
バスでオリーブ公園に行くとすると、宿についた時間からもう10分くらいしかない。
宿の玄関先にいるNくんとOくんを探して急ぐかどうするかたずねると、自転車で行くという。
オリーブ公園自体が目的じゃなくて、オリーブ作りの体験談が聞きたい。
でも、特に当ても作ってないから、とりあえず向こうに行って人にたずねてみる、という。
僕も行くわ、というとバスで来てください、と言われる。
とりあえず、チェックインを済ませる。
K先生が、タオルと朝風呂の件をたずねる。
タオルは150円でフェイスタオル買い取り。
朝風呂なし。
Kくんが女将さんに「ここ古いんですか」と聞いていると、最近の景気の話になり、インフルエンザ禍により、キャンセルがひどいという話が出てきた。
ここでもなのか、と思い、興味に火がつきはじめ、つい「おもしろそうな話があった」と失言してしまう。
続いて部屋割り当て。
なぜか人数分以上に部屋のキーが渡される。
2階に行ってわかったのは、2階全部全部割り当てられたということ。
お好きにしてください、ということかなあ。
15分後にロビー集合とする。
ロビーのソファでK先生と座っているとが宿から昭和を感じると話す。
集合15分後と言ったはずだと思ったが、14時15分に集合と勘違いした人もいた。
そういうわけで集まりがばらついたので、とにかく揃ったチームから発つことにする。
オリーブ組自転車は二人なのですぐさま出発した。
続いて、映画村隊と醤油隊が出た。
醤油隊は一番近いのでK先生に行ってもらうことを相談していた。
利用自転車番号をチェックしながら、なんか自転車は楽しそうだな、と思った。


図書館はどこですか
14時50分
みんなを見送った後、先生はどうするんですか、と女将さんに聞かれたので、僕はオリーブ公園へバスで行きますと話す。
バスの時刻は15時06分。
ともかく、1階のトイレの場所を確認してから、バス停へ歩く。
関西汽船が到着するシーズンに使うのか、日頃も来るのかわからないが、使っていない大型車両の駐車場を横切り、坂手港の記念碑の横を抜けていく(現在、関西汽船ホームページには、坂手港は08年4月1日現在の情報として「駐車場なし」と記載されている)。
記念碑の説明がされた石版はズタズタになっている。
壁一面のガラスドアにカーテンを閉め切っているJA香川県坂手の2階立て建物の横をすぎると隣に小豆島町役場の坂手支所があった。
小豆島町は、内海町と池田町が平成18年に合併してできた町。
島の名前は小豆島で、行政区として島は小豆郡になり、小豆郡の内部=小豆島の内部は大きく土庄町と小豆島町に行政区域が分かれている。
ああ、ややこしい。
こんなややこしい町名を島の人が普段使っているようには思えなかった。
実際、話してみると、さっきの女将さんも「池田」とか「内海」とか「坂手」とか言っている。
醤の郷は慣例的には「内海町」ということになる。
記念館などの住所は「小豆郡小豆島町内海」とかになるのだけど、いろんな資料では、「内海町の」という表現が出てくる。
小豆島町役場・坂手支所前を通ると、事務室らしき部屋のサッシが空いていて女性たちが談笑しているように見えた。
バスの時間まで十分あるので、思いつきで、事務室のソファでしゃべっているパーマ頭の女性に、「すいません、この辺に図書館ってありますかぁ」、と声をかける。
「図書館って内海にあったなぁ、あれどう教えたらいいんやろ」、とその女性は事務室の別の同年代くらいの女性に声をかけた。
声をかけられた長髪をひっつめた女性は、スチール机とイスの間から立ち上がって、「内海町立」図書館までの道を説明をしようとしてくれた。
3人の女性は、国道をまっすぐ行って、金両さんのところの二股道で、どっちに行った方がわかりやすいのかと、相談をはじめた。
ややこしそうなので、窓越しで話すのをやめて、事務室の中に入っていった。
醤の里の観光案内の地図をもらい、「内海の役場」の交差点と、私たちが国道436から坂手港に向かうために曲がった交差点の間にあるらしいことを聞く。
サイクリングセンターで自転車借りたらいいんや、と場所を説明してくれたので、そのエリエス荘に泊まってるんです、と紹介し、礼を述べ、とりあえずバス停に向かう。
バス停には、4・50代くらいの青地の長袖シャツに青いジャージ、頭にキャップを被った男性がタバコをすいながら、バスを待っていた。


小豆島バス
バスが来る気配がなかったので、バス停の道路向かい側の自販機まで行ってお茶を買っていると、道路の先にバスの姿が見えた。
さっきまで、全然車が通らなかったのに、急に車が続いて、バスに飛び乗るように入りこむことになった。

で、整理券を取り忘れた。
乗客はさっきのおじさんと私だけ。

「しまった、整理券とるの忘れた。」

運転手さんの後ろに座ったので、聞こえるように大声で独り言を言った
「まあ、ええよ」とか「どうしたんや」とか「お客さん」という声がかえってくるのをしばらく待つ。
けど、期待した声はなくて、斜め後ろに座ったキャップのおっちゃんがチラっとこっちを見ただけだった。
金両近くのバス停で腰の曲がったおばあさんが二人乗車してきた。
キャップのおっちゃんはコンビニ近くで降りた。
介護センターの前で二人のおばあさんが降り、かわりに新たに4人の乗客が増えた。
バスが町を通るので、メモ取るものも多くなり、使う予定のないメモを取るのも飽きたなと思っていると、バスの走る国道がパチンコ屋を過ぎたあたりから、さわやかな海岸通りに景色が変わりはじめた。
海を眺めてのドライブとなってきた。
少しふりかえると、醤の郷あたりの海側の風景も見える。
湾内にはタンカーのような輸送船と離れた中央あたりに大きな白い船が見えた。
漁船でないのは明らかだが、仕様からすると客船でもないように見える。
タンカーのような輸送船でもない。
海上保安庁の船にしてはでかいよな。
それはそれとして、その船の浮かぶ湾を囲むように海の向こう側に伸びる半島の先は映画村があるところだろうか。
映画村隊はあんなとこまで自転車で行ってるのか、と思う。

その2へ続く

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