2012年12月2日日曜日

エル グレコ展行ったぁぁ

面白いことがないので、エルグレコ展に無理やり行ってきた。
見てきた順につぶやきます。


■特に男の聖職者が色っぽい。
女性は聖母のようなのばかりで素っ気ない。

描かれた男性の顔がほとんど同じように目がぱっちりで、細面の二枚目なのが印象に残る。

構図やら光の使い方やら絵のストーリーやらわからなくても楽しい。
とはいうものの、構図すごいんですけど。

フェリペ2世の栄光


















■聖パウロの絵に剣が描かれることが気になる。
予備知識なしで見てると、なんで聖職者の肖像なのに大剣が描いてあったり、剣の柄を持つ絵があるのか不思議だった。
ちゃんと解説されていた。
ペテロが斬首刑になったシンボルとして作者は描いたのでは、ということだ。
聖ペテロは、一般に十二使徒には入らない人物なのだけど、スペイン出身のこの殉教者を英雄視していたという。


■キリスト像も印象に残る。
十字架に磔の絵柄は何種類もあるらしい。
展示で魅入ったのは、手足に磔の釘が刺さり血が流れるバージョンと、釘のないバージョンだった。
並べて展示してほしかったけど、ブースを分けてある。
何度も行ったりきたりして、眺めてみた。
釘のあるバージョンの苦悶に恍惚の表情に比べ、釘のないバージョンのキリストの顔は瞑想に踊っているようであった(私見)。




キリストの復活















■そしてそして。
「キリストの復活」のキリストのカッコよさ!
上記の絵を見よ。
ヒーロー登場って感じ。
くいっと身体をひねらせながらの登場で、見てて気はずかしかったわ。
あの時代のスペインでのキリストの復活はああいうイメージなのであろうか?





■最後に受胎告知やら諸々の天の恵みのお知らせがもたらせる構図も目をひいたが、目が釘付けになったのは数多いる天使たちだった。
登場人物を細々とたくさん書く画風なのだが、天使もたくさん描いている。
額の隅っこの天使たちが顔に羽が生えてるみたいに描いている。
それも、うじゃうじゃいるように僕には見えるので、ちょっとしたホラー風に見えたのだ!





聖母子戴冠


なんかこんな楽しみかたでいいのか!と思ったけど、ま、いっか。