なんか人面の瘤ができるウィルスが広まっているらしい。
脳瘤、とか、人瘤病とかいうらしい。
顔中にカエルみたいな顔の瘤ができるとか。
キショ。
一度かかると治らないらしい。
体中に、平均10いくつも出来るとか。
勝手に潰すとドンドン増殖する。
ギョエ。
良性と悪性があるとか。
悪性だと自前の脳まで冒されて廃人になる。
良性だと共存出来るらしいけど、
まさに”共存”らしく、
人面瘡に脳と知能がやどり、
勝手にしゃべりだす。
ゲゲゲ。
ほんで、物語は、普通の殺人事件の本格推理もの。
そのメインストーリーに、人面瘤の状況がうまくトリックとして挿入され、
謎解きとなっていく。
しかもかなりこだわりの謎解き。
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p60.
文句を言いながら杖をついて歩くお母さんと一緒に、あたしはウシオの家へ向かった。
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こだわりの謎解きものだから、
三人称叙述の途中で、急に主観の表現出てきたりすると、
よくある視点の入れ替わりの技法かな、と考えたり、
謎解きとなっていく。
しかもかなりこだわりの謎解き。
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p60.
文句を言いながら杖をついて歩くお母さんと一緒に、あたしはウシオの家へ向かった。
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こだわりの謎解きものだから、
三人称叙述の途中で、急に主観の表現出てきたりすると、
よくある視点の入れ替わりの技法かな、と考えたり、
伏線のひとつかもしれんと思って、注意してしまう。
けど、ここの「あたし」がいちばんよくわからなかった。
最後のエピソードをみても、
この伏線への注意はいいせん行っていたのだが、
最後のエピソード自体、
何か会話が無理目な話のように思えて、
ラストに少しがっかりしたけど、
アイデアと世界観が面白いだけでなく
人の哀しさもよく書いていて、達者だなーと正直に感心した。
タイトルみたら、ブラック・ジャック、デビルマンのジンメン思い出す世代です。 |
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