2009年2月24日火曜日

project S 2回目

前回を受けて、2度目の打ち合わせがあった。

打ち合わせ--では、内容がいま一つわかりにくい。

組織全体の趨勢をはかる基本的な調査を行うのだが、これが数年毎に続けられてきた。
前回参加していたメンバーは今回も参加している。
しかし、今回はプロジェクトリーダーも交代して新メンバーを加えて実施する。
僕は新メンバーの方だ。

そこで、今回グループでは何を特色としてどんなテーマを基本調査のなかに盛り込んでいくのか、あるいは参加メンバーは何を盛り込みたいのか
・・・そのすり合わせが今回続いているわけだ。
メンバーは専門性を持った研究者集団である。
とはいうものの、対象である社会集団に対して専門である人はおそらく半分くらいだろう。
残りの半分は僕も含めて調査者ではあるが、対象集団に対して個人的な関心を持っているという程度になるだろう。

自分自身が問題だ。
前回では、中途半端な発言でしかなかった。
何を考えている人間なのか、どういう立場で参加しているのかはっきりしない。
わずかに関心事として「社会的活動」としか述べていなかったように思う。
ほかにも発言したが、その場の流れのなかで関心が向いたものを述べただけで、自分自身の軸が定まっていない。

そこで、みんなにもういちど自分の紹介からちゃんとやっておこうと思いたった。
1回目で実はやらなければいかないことだったので、遅まきながら「本調査対象と私の出会いの体験-調査についての姿勢と関心」と題される内容のメールを2回目の会合までに配信しようとした。
だが、あらためて文章化しようとすると何もまとまらないことだけが見えてきた。
夜中に何度も書き直していると、独りよがりの変なラブレターみたいになってしまって、思い入ればっかりがめだつようにも思えた。
送れないまままに当日を迎えた。

しかし、何にも言わないで打ち合わせが進んでいくよりも、後退することになるかもしれないが、何か刺激を出して進めた方が良いと思い、当日に出来そこないで虫食い状態の文章をみなに回した。

幸い、グループの中でその主旨をすくってもらい、2回目はもう一度関心事の洗い出しという流れになった。

新たに解説した人もいれば、以前と変わらないと述べる人もいる。

僕自身は、1回目も含めて今回の話を聞いても核が見えてこないと感じていた。
(だからあんな文章を書いたのだけれども)

個々人に関心事はあるのだが、テーマが感じられない(ひとつを除いて)。

テーマというのは、課題であり、問題意識のことだ。
実態がどうなっているか/なっていないか を知りたい、は誰でも強くであれ弱くであれ好奇心を持っている。
それを知ることになるのだが、その先に何を述べようとするのかの課題が出てきていないように思う。
提案や提言しようという意味ではない。
問題の投げかけを行うにせよ、われわれが何のためにそれを知りたいのか、それを知ってどうなるのかという自分自身の課題としての調査のイメージが感じられない。
調査を通じて、自分自身と調査の関係者に(せめて)ある疑問を投げかけて、次の段階へと向かおうとするテーマ性が語られていないのだ。

研究者であることと調査業者であることの違いでもある。

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