一年前に買った小説を、この正月にやっと読んだ。
ポケットミステリ版と文庫版があるが、装丁はポケットミステリ版の方が好きだ。
噂通りの上質な青春小説・成長物語、プロフェッショナルな金庫破りの物語。
読みながら、ドン・ウィンズロウの『ストリート・キッズ』の名前がチラチラ頭に浮かんでは消えた。
あっちは、どんな話だったっけ?
ずうっと気持ちよく読めた。
天才的ロックアーティストだし、美少年だし、バイカーだし、トラウマで口はきけないし、写実的なコミックを描くし、、、
イメージしているだけでも美しく思い描けたけれど、クライマックスに向かうほど読む方の気合いが抜けてきた。
なぜだろう?
イヤなまとめもなく良かったのに。
読み始めて、これは傑作ではないか、と読んでいるこちらの期待が大きくなっていった。
そうなのだけれど、やっぱりそういうところで終わるのかなーと妙に安心する結末。
そんなところが、オッチャンは妙に落ち着かなかったのであろー。
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