2012年1月15日日曜日

0115 調査レポート 酒造×2(スイーツ・路上、とにかくクラスへのデータ扱いの指摘)

「灘酒を伝えていくために」

授業で、話しましたが、大事な点がまだ足りないので記録します。
まず、上記のタイトル紹介を見てください。
授業の配布物とタイトルの漢字表記を変えています。
詳しくは編集の朱を入れた原稿を電子会議室に添付します。

〇長い会話の引用の修正については指摘しましたが、基本方針をもう一度、文章化しておきます。
∴会話の引用を長くするには意図が明確でなくてはいけない。
会話の流れややりとりから、語られた内容を読み解くー解釈するという意味があるときなどです。

状況説明や現場の生々しい紹介を行うために、会話を引用する場合もあります。
この場合、長い会話引用をすることで、取材課題の状況説明や紹介として、投げっぱなしにならないように注意し、引用の後に、自分なりに引用で語られている内容を咀嚼したり整理したりすることが必要です。

会話の内容は、混乱していたり、矛盾していたり、むしろ整理がついていないことの方が多いものです。
重要な話題も、そのように語られる場合があります。
で、矛盾を内包する会話を紹介し、どのように整理して理解しているか、執筆者の理解を示すことが重要です。

「日本酒を次の世代にどのようにして世間に伝えるのか」

このレポートについても、一番大事な点だけ記述します。

〇問題点をもっとも指摘しやすいのは、「b)下降要因」のMさんの引用部分です。
この引用部分で、レポート全体について再考すべき課題が明確になっていました。

Mさんの引用部分のあるこの項目では、日本酒の人気の下降について、いくつかのポイントがあげられています。
要点を図式的に整理します。
"若者ばなれ"=私たち(筆者)の考え
"食生活の変化"=Mさんの指摘
"酒の種類が増えたこと"→"選択肢が増えた"=Mさんの指摘

上記の整理と、レポートで記述されていることから、指摘したい課題は以下の点です。
∴インタビュー(実習)では、"語り手の主観的世界"、"語り手の解釈"をまず正確にとらえることが重要です。
語り手のとらえかたを重視します。
ちょっとインタビュー内容を再吟味してみようと思いますが、
語り手の話題が「その他」的に取り扱われているようにみえます。
その他としたのは、執筆者の思惑や想定にはなかったからだと思います。
インタビュー調査では、その思惑にないことが最初の発見であり、対象者が考える課題と取り組みの中心にあたります。
まずは記述され・考察をするのは、語りの内容からです。

まずMさんの語りの考察を示し、
自分たちの課題を述べる、という記述をもう少し明確にする必要があり案す。

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