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2016年10月2日日曜日

(展)涌井温泉、竹久夢二館で旅と女の風来人生と、同じ世代の鈴木大拙館に思ふ

(これは1年前に作成した記事です)

●金沢の湯湧温泉に小さな竹久夢二館がある。

「金沢湯湧夢二館」

小さい、と言っても、立派な展示だったが。

温泉観光のちょっとしたアクセントか、

と思っていたけど、

コンテンツも小規模だけど、しっかりしてると思う。

展示絵画はもっと欲しい。

けど、夢二愛は感じたと思う。


当時の放浪とスキャンダルのセレブリティぶりと、

現代に残る人気はよくわかった。

全国に夢二の記念館がある。

・「竹久夢二伊香保記念館」http://www.yumeji.or.jp/
・「夢二郷土資料館」http://yumeji-art-museum.com/
・「弥生美術館」
 「竹久夢二美術館」 http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/index.html
・「竹久夢二専門ギャラリー 港屋」 http://www.yumeji-minatoya.co.jp/index.html



●金沢には、そんな夢二とほぼ同世代に、鈴木大拙がいる。

金沢には真新しい鈴木大拙館がある。

なんか、静謐を気取ったコンクリートのしゃれた建物である。

個人的には、この建物きらい。

それは、ともかく、

思想を追求した、世界的知的エリートと

旅と女の放浪の男の人生と、


ちょっとしか回ってないけど、

いろいろ感じ入った、金沢巡り。


2015年12月9日水曜日

(展)萌える石川県立博物館へ急げ

萌える。
 リニューアルされた石川県立博物館は、萌える。
 萌える県立博物館に急げ!!

急ぐ理由は、お客がどうみても少ないから
すなくなりそうな気がするから。

マイナー好きの自分は、
お気に入りはすぐになくなる経験多し


萌えるの1 赤レンガのツインの建物


萌えるの2 縄文犬!のレプリカ
     縄文犬の墓!の写真 

縄文時代には、犬の墓があるのです。
その後の時代は、たしか江戸期でしたが、
そのくらいまで、出てきにくいそうです。


萌えるの3 江戸の町人フィギュア!

絵巻からフィギュアをおこしている、
よくあるかな、とも思うものだけど、
何をやっているのか、見ているだけで楽しい。


萌えるの4 熊のしゃれこうべナギガエシ の再現

個人的に、この儀式が一番気になる。
白山麓の村に伝わる、山の民の儀式だと思う。

米でなく、熊がメインの供物である。


萌えるの5 イラストかわいい猿鬼伝説

能都のサルオニを
京の貴族が退治するとは
なにを意味するのか


萌えるのその6 でっかい獅子の面


あれ?
そういえば御陣乗太鼓ないな


あと
紀尾井町事件
内灘闘争

とか、
興味を引く事件もある。

もう少しがんばって、

内灘の歌劇団まで

展示したらいいのに、
と勝手なことを思う。



個人的に、
上の萌えグッズを
ショップで売り出して欲しい。
ここのミュージアムショップは
渋好みともいえないぐらいに、
渋々すぎる。

展示解説目録も手頃なのがない。

グッズとか
あったら
絶対買う、と思う。

なにせ、もう2回も入館料払って
見てきてるんだよねー。 
 

http://ishikawa-rekihaku.jp/石川歴史博物館

基本、士族の世界が中心ですけど

2015年12月2日水曜日

(展)影絵を作り出す実物装置の展示が、すごい世界だ。『光と影の芸術人 藤城清治』

海遊館の隣の、文化館。
なんて名前だったっけ?

『光と影の芸術人 藤城清治 展』に
いつだったか行ってきた。
(このブログ記事公開時点ではもう終わってます)

いつだったっけ?
学園祭で授業が休みのときだったと思う。

藤城…聞いたことのあるような名前。
多分、影絵とかの人じゃなかったけ?

いつものことで、よく調べていない。
なんとなくの記憶だけで展覧会へ。

かなり有名な人らしいことはわかった。
24時間テレビでも制作がドキュメントされた。
・・・というよりも、
作品を一目見たら、ああ見たことある・・・
と誰もが思うだろう。

日本の影絵の歴史みたいな人である。
現在、91歳になられるそうだが、
制作意欲はまだまだ旺盛らしい。

6メートルのキャンバスに鮮やかに描かれた
大阪を一望する巨大な影絵は、
去年あたりに創られたもので、
制作途中で脊椎圧迫で机に座れなくなり、
手術をしながら描き切ったそうだ。

脊柱の大病によって
見えてきた人生の喜びと希望についても
直筆メッセージが寄せられていた。
恐るべし。

藤城さんは、私たちのよく知るところでは、
ケロヨンの作者でもある。
そんなふうにいうよりも、
僕らぐらいの年齢の人からすると、

見たことある・・・で見てみると、
宮沢賢治の銀河鉄道などなどの話とか
セロ弾きのゴーシュとか、
松谷みよことか、
影絵で小人が出てくる映像…
と言ったら、すぐイメージされる「あの絵」
の人なのである。

…それはそうと、展示の方法がかなり豪華である。

少なくとも140点。
映像動画展示が数点あり、
独自の仕掛けがあるケース付き展示、
展覧会用の独特なモニュメントスペース
影絵の舞台裏装置の実物稼働展示。

専用の美術館みたいだ。

自分自身の好みの絵柄は、
1960年代に制作された西遊記の挿絵たちだった。

これはモノクロのみだった。
他の、独特な構図に幻想的な色使いが施され、
物語性を呼びかける美しい影絵たちとは
少し違うように思えた。

シャープなだけじゃなくて、
絵の登場人物の表情やキャラクターが明確で、
そして絵全体の動きがダイナミックに感じた。
アニメーションの1シーンを
切り抜いたようだった。

影絵は美しい。

2015年10月2日金曜日

守矢資料館のふわっとした感じと諏訪大社の肉のお祓い

















神長官守矢資料館では、

学芸員の方が常駐してらして

説明してくれるんだけど、

おもしろおかしい説明口調になりがちなのが

印象に残った。

「こんなんやったらしんですわ」

という感じで。


そういう感じなのかな、と思っていたら、

chin-delさんのブログにも似たようなことが

書いてあったので、ちょっと安心した。


結局、この資料館のことを

たのしくわかりやすく知りたい方は

こちらを参照くださればよろしいかと。

珍スポットをめぐり、撮影するモデルだから
チンデルさんというそう。

知性派美女のおもしろスポット巡りブログ。

このブログより全然面白いので、

そっち読んでればこっちのブログは

要らんようなものだが。


・・・・・・・

ところで、モリヤ色の強かった

諏訪大社の肉にまつわる儀礼だけど、

蛙狩神事が話題になるくらいで、

今ではすっかり下火になっていたのであった。


それは、前回の原田先生の議論によれば、

肉の文化の衰退であって、

下諏訪の宮などは、まったくの米の神事に

なっているのであって、下諏訪では肉の

雰囲気が上諏訪の本社ほども感じられなかった。

神事はやっぱり米が主となっていったのだろうか。


ところが、やっとひとつだけ、上でも下でも

諏訪大社に獣肉にまつわる神事を見つけることができた。

それは”鹿肉を食することの免状”である。





















写真は、神長官 守矢資料館用の印になっているが、

諏訪大社では、肉食のお払いの儀式

をやってくれるそうである。

お払いの儀式とともに、写真の免状がいただけるらしい。


連綿と肉の儀礼は続いてきたのだなーと

ひとり、感想を抱いていると、

全然違う経緯の話を聞いた。


肉のお祓いをやって、

料金設定まで広告するというのは、

最近までやってなかったそうで。

写真の免状も最近になって、
復活したそうである。


狂牛病騒ぎ以来、

世の中で、肉食の不安がたちあがってきたときに、

やおら、肉のお払いをやる神社ですよ、と、

かつての文化が再注目されたというべきか、

持ち出してきたというべきか。


神の効能も、日和見だなー。

首、首、首。首の陳列が意外に怖かわいい。守矢資料館。


















やっと来ました。 神長官 守矢資料館

諏訪めぐりで絶対行きたかったスポット。




この資料館の主目的は、

「猪鹿の首の羅列」

とか、

「串刺しのうさぎ」

とか、

「脳みそとか内臓の模型」

ではなく

”古代式の漆喰の建物の再現”にある。
らしい。


けど、明らかに狙ってると思う。


古代式とは、建御名方命が
諏訪にくる前くらいの古代。

展示の猪鹿の首や串刺しのウサギは、
諏訪大社前宮-本宮の「御頭祭」の
儀式の再現である。

日本のフィールドワーカーの元祖というか
風俗学の始祖というか、
菅江真澄が記録した諏訪大社の奇祭から
再現されているとゆーのである。

その奇祭とは、建御名方の来訪前の
地元文化だったと考えられている。

前記事の大祝(オオホウリ)という現人神や、
前宮-本宮の贄の儀式も、
地元文化の名残と考えられている。

で、その地元民を代表するのが「洩矢神」
モレヤノカミなのであった。

モレヤノカミはタテミナカタノカミがくるまでの
この土地の支配者であり、呪術者であった。

タテミナカタの支配となっては、モレヤ一族は、
神長官として、残ってきたというのである。

モレヤ一族は、
一子相伝ながら、呪術を伝え、
明治の頃まで怪しげな儀式を行っていた、
時の権力者により、禁止されるに至った。

ところで、モリヤ色といえる、
諏訪大社の前宮-本宮の神事は
日本の神社・祭礼のなかで、生贄の文化が
とても印象強いものになっている。
なぜなら、多くの神事は米にまつわる祭事
が占めるからである。

この特徴は、この土地に、
建御名方を代表とする天皇家の支配が及ぶ
それ以前の土着の文化の名残りである。

土着の文化とは、それは要するに
肉食の文化としてあったのである。

あるいは獣肉の文化というか。

原田信男先生の
『歴史のなかの米と肉-食物と天皇と差別』
の図式では、
建御名方の諏訪来訪と統治の物語は、
天皇家が代表する米の政治が、
土着の肉の文化を
徐々に凌駕していく歴史的転換点を示している。

御頭祭の猪や鹿や兎やさまざまな肉は、
儀礼のあと、神官たちが食していたそうだ。

その儀式は、現在では、酉の祭の贄膳や、
資料館の首たちのように剥製になったそう。


















・・・・・・・・・

またお勉強モードになってきたし、

一記事の容量制限になってきたみたいなので、

ちょっとした続きは、別の記事に。

2015年8月16日日曜日

(展)河鍋暁斎記念美術館は、住宅街の中にありました

(ずっと前の下書き記事公開)

やっと行った、河鍋暁斎の美術館。

埼玉の住宅街の中にある。

千葉大に寄った後だったので、
ずいぶん遠回りになった。

小さいカフェとグッズショップをくっつけた
こじんまりとした住宅を改良したミュージアム

僕の後には、若い男の子が一人で入ってきた。

残念なことに撮った写真が消えてしまった

もう一回行くしかない

http://kyosai-museum.jp/hp/top_page.htm

2014年12月17日水曜日

(展)バルデュス展はもちろん行ってきた

年末で、書き溜めた日記のそうざらえ

●バルデュス展はもちろん行ってきた。
もちろん、前知識なし。
派手な広告の絵につられたようなものだけど。
美術館行く自分って高尚ー、みたいな感じだけど。

でも、そんな自分でも初見でいろいろ考える展示だった。
作者がスター扱い、作者自身の写真がかっこ良過ぎ、ビデオも渋すぎ、鼻につく。
でも、たしかに作品すごい。


●少年期の「mitsou」かわいい。
 

かわいいつながりで、ファンタジックで印象に残る「cats and girls」(1949)














ますむらひろしさんの「アタゴオル」を思い出したのは私だけではないだろう。
でもアタゴオルは1970年代の連載開始だから、こっちのほうが古いのか。
斬新だなー。”猫男”と僕は呼ぶ。


●コミック的というと、初期の作品に「嵐が丘」の小説の挿絵があって、なんかデッサンがくずれたような感じに魅入ってしまう。



















「諸星大二郎・・・」。これらの挿絵を見ながら、尊敬する漫画家の画風を思い起こしていた。


●ところで、このバルデュルス氏は、同じ構図をいろいろと書き直す作家のようであった。




















バルデュス本人が描かれているとか、人物の描写でとりわけ女性の肌に象徴される白が体の輪郭からにじみ出ているとか、 裸身を描くというセンセーショナルなどいろいろ解説されていた。
代表的な図らしい。
これが、一つ前の挿絵の構図と同じである。


●さらにそのひとつ前の挿絵と同じ構図もいくつもあって、






















と、同じ姿勢の女性が何度も描かれている。

そして、描かれた顔がなんか怖い。


●ときどき顔が怖い絵がある。特に女性。
頭に残ったのは、ヨーロッパ時代の若かりしころに描く女性の、壊れ(壊し)具合である。

禍々しいとまで、感じた。
 



















展示にはなかったと思うけど、後でwikiで見た上の「guitar lesson」はかなり衝撃的。

なんか、特に女子を破壊的に描くように感じる。

ポーズ自体が、なぜ、このポーズを選ぶ?と思う。
















グッズの図柄にもよく使われていた上の「テレーズの娘」は、色使いや構図の華やかさ、テーマモチーフの猫の登場などが解説されていた
僕自身は、近くで見て正直衝撃を受けた。
スカートの中のパンツまでこうまで執拗に描くのは、どういう感覚やねん・・・

悪意・・・というか、破壊の意思みたいなものを感じるんだけど・・・とにかく、すごく攻撃的に感じる。

描かれた女性のポーズや表情に、描く目線が持つ破壊性や攻撃性を感じるのであった。



●そのように攻撃性や破壊性を感じたのだが、晩年の日本時代になると、日本女性と結婚し描かかれるもののなかに、質の違ったものを感じるようになる。















 さっき、紹介したうつむき加減の女性たちに構図自体は似ている気がする。

けど、姿形はもっともっと崩れていて、そして、色自体がさらに輪郭と外界が滲みあって混合している・・・
破壊性というより、溶解性という言葉が浮かんできたのだった。



●あーおもしろかった。バルデュス展。初見なのに。
作品のふり幅の大きさと、作品と連動した作者の生き様を感じる。
もっともっと深いんだろうな。

ほかにも、いろいろ考えたんだけど、最後に気に入った絵をあげて終わり。
「崖」です。
















ちょっと近くでも、かなり離れても、光に照らされる木と岩壁が眩しかったです。
美しかった。

2014年9月14日日曜日

(展)曾我簫白 鳥獣画の研究

去年書きかけの記事が下書きにいくつか残ってる。
多分、写真をつけて、文章練り直してとかめんどくさいことを考えている間に忘れてしまった文章だ。
ブログが空き家みたいになっているし、GWなのにコラム原稿で引きこもるの飽きたし、、アップしよう
………………………………………
香雪美術館というハイソな街のこじゃれた美術館に行ってきた。
曾我ショウハクのは鳥獣画の展示である。











ショウハクは人物画の方にインパクトがある。
どうみても不気味な顔にしか思えない。




















でも曾我ショウハク見たくて行ってきた。

感想:もう鷹図だけでもお腹一杯で、見飽きませんナー。
しばらく絵の前で寝泊まりして、あーでもないこーでもないと考えたい。

ポスターになってた青色の鬼と釈迦童子の雪山童子は印象的だが、





















それよりも僕は鷹図!

どうやって色作ってんのかなー
背景の色づけすんのかなー
構図、頭に浮かんでんのかなー
鷹や鶴の足や羽の描き込み
背景・構図の荒々しさと緻密な描き込み
春夏秋冬の鷹図の描き分けでの雪の白さ
墨の濃淡で見せる表現

大きなふすま絵などが有名なのだけど,細部に具とれていました

2014年8月29日金曜日

(展)大津市歴史博物館 戦争と子ども

只今展示中の戦争と子どもたちは、個人的にハマる。
「戦争と子ども」テーマは何と言っても小学校の資料が多くなる。
その中でもどっぷりハマったのは、青い目の人形と5年生の絵日記である。

青い目の人形は,戦争前のアメリカから友好の証として日本の小学校や幼稚園に送られたもの。
その数日本全国に約15000体弱。

戦時には敵国の人形として全て廃棄命令がでたそうである。
送られた当時の人形は小学校で盛大な歓迎セレモニーもあった。すばらしい写真がある。
時代性とはいえ、なんとも落差の大きい話なのである。


当時は、廃棄命令に背いた教員もいたらしい。
戦後になって、全国で300体近くの人形が発見された。
滋賀県の平野小では昭和40年代になって学校の壁のなかから人形が発見されたらしい

それぞれの人形には名前がある。
小学校の壁から救出された方はジェーン・ハイランドという。
滋賀では他にメアリー・L・スナイダー嬢と、マリオン・ベイビー嬢が発見されたそうだ。
横にすると、目も閉じる
USA発行の個人パスポートも付いている。

立派な人形である。眺めていて飽きない。
人形展示会ではないので、こういう食いつき方をしているオッサンは他にいない。

日本からは有効の使者として市松人形が渡米したそうである。

今回の展示ではもう一つ一字一句確認した物がある
戦時中の瀬田小学校5年生女子クラスの絵日記である。
絵も文章も秀逸である。
このまま出版しても絵本として買ってしまいそうである
戦時中にどんな暮らしをしていたのか。
資料価値も高い。

その他、戦時教育として広められた戦争紙芝居もビジュアルが面白い。
桃太郎ストーリーとだぶらせて、赤鬼ーアメリカ兵、青鬼ーイギリス兵に見立てているのだが、主人公の日本兵がどう見てもアンパンマンなのである。
やなせ先生の画風でいうと、初期よりも晩年の完成されたアンパンマン似ている。
アンパンマン以上にアンパンマンである。